「運動」は、
生活習慣病の予防、メンタルヘルス対策、
さらに、作業能率アップの効果が期待できる
生活習慣病を、宿泊型新保健指導(スマート・ライフ・ステイ)の
ブログラムで、改善、予防する。
事例上山市/ジェイテクト
日本型クアオルトの先進地・山形県上山市が提供する宿泊型新保健指導2泊3日のプログラムが、厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム[平成30 年度版]」のモデルプランとして紹介されました。このプログラムでの運動は、クアオルト健康ウオーキングを行います。
トヨタグループのジェイテクトは、会社全体に〝健康で生き生きと働く〟という意識を広めていこうと、本プログラムを活用。2016年~2018年の参加者232人を6ヶ月間追跡調査したところ、以下のような結果が見られました。
上山市のように、クアオルト健康ウオーキングを実施している地域には、山や森、海など豊かな自然資源を生かして設計された専門コースがあり、専門知識を学んだガイドが一緒に歩きます。
同ウオーキングは「がんばらない」のに「心身によい効果」が期待できる運動なので、運動習慣がない社員さんも楽しく取り組むことができます。
企業で働く人の20~40代は、約3割が「心の病」を抱える現実。
コロナ禍でメンタルヘルスの悪化が深刻に。
公益財団法人 日本生産性本部
第9回「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査の結果より
1. 調査期間:2019年7月4日から9月12日
2. 調査対象:上場企業2,361社(人事担当)
3. 調査方法:アンケート用紙郵送法、WEBアンケートシステム回答法併用
4. 有効回答数:226社、回収率:9.6%
上記のグラフからわかるように、20?40代の約3割が、心の病を抱えています。健康経営には、体だけでなく、心の健康も重要だと言えます。コミュニケーションや、心の不調を気軽に相談できる環境を整える以外にも、運動することがメンタルヘルス対策になるのです。
山形県上山市と札幌市立大学が連携して、クアオルト健康ウオーキングにおける当日および翌日に与える心理的効果の検証※が行われました。特筆すべきは、「はつらつ感」や「リラックス感」はウオーキング終了後に上昇し、翌日以降も心理的効果が持続していること。ブルーマンデー対策として、日曜日に、従業員を対象としたウオーキングイベントを開催するなど、数多くの企業が健康経営に活用しています。
また、東京都医業健康保険組合が2021年の春と秋に、健康増進を目的とする事業として同ウオーキングの開催を決定しました。医療関係者が加入する健康保険者に、コロナ禍での免疫力維持や心と体のリフレッシュ効果が期待できることを評価されたことは、自治体や企業の健康経営担当者から反響を呼びました。
運動強度55~60%「ややきつい」を目標に歩いて脳血流が最大に。
仕事の能率アップに期待。
クアオルト健康ウオーキングは、運動強度55~60%、主観的に「ややきつい」を目安に歩きます。
これは、心拍数でコントロールします。(→詳しくはこちら)
運動強度と脳血流量の関係について、超音波法による知見では、脳血流は運動強度60%を最大として増加していくことが明らかになっており、運動強度が60%を超えると、過呼吸により血流が低下するともいわれています(一般社団法人日本体力医学会学術委員会 スポーツ医学研修会委員会編「スポーツ医学研修会テキスト」)。
つまり、クアオルト健康ウオーキングの実践で脳血流が最大になり、脳の神経細胞の働きが活発になることで、記憶力や学習力を増強させる効果がより高まる。仕事のパフォーマンスアップが期待できるというわけです。