質の高い健康づくりが
交流人口のきっかけに

市民向けの健康づくりの取り組みが、交流人口の鍵に
健康と観光を両立することで地域にお金が落ちる仕組みを構築する

事例三重県志摩市

志摩市は、平成30年6月に内閣府の取り組む「SDGs未来都市」に選定され、持続可能な地域社会づくりに率先して取り組む自治体として、様々な取り組みを行っています。
持続可能な生活のためにも、「志摩市の良さを凝縮した質の高い「観光」が世界に向けて提供され、地域の資源を生かした産業で活力ある地域が形成されている」という経済面での優先目標があります。このような課題を解決するひとつの方法としてクアオルト(健康保養地)を目指す動きがはじまりました。

志摩市

SDGs(エス・ディ・ジーズ)とは、平成27年(2015年)9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ(行動計画)」に記載された、国際的な取組目標である「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略です。
持続可能な世界を創出するために、2030年までに全ての国や地域で取り組むべき17の目標とそれを達成するための169の具体的な取組内容、取組の成果を計るための232の指標で構成されています。

クアオルト(健康保養地)では、様々な効果が期待されます

  • 交流人口
    の拡大
  • 観光・地域資源
    の活用
  • 森林・海
    の活用
  • 運動習慣
    の改善
  • その他の
    施策との連携

志摩市は、観光業がすでに盛んであり健康保養地を目指すにあたり有意なポイントがありました。

  • SDGs未来都市に選定されており、その取り組み内容がクアオルトとの親和性が高い。
  • 豊な自然があり、伊勢志摩国立公園など環境に配慮された地域である。
  • 自然、食、伝統文化、温泉、リゾート施設など特色である農林水産・観光資源。
クアオルト健康ウオーキングを活用

志摩市でのクアオルト健康ウオーキング

志摩市では、市民や来訪者の健康増進を目的として、観光業を中心に市内産業と連携し、滞在型の質の高い健康保養地を目指しています。令和元年 10 月1日に志摩市クアオルト推進協議会を設立しました。これは、健康、医療、農林水産、観光、環境保護など、それぞれの有識者が集まり志摩市内でのクアオルトの利活用について協議します。

現在は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、テレワークで家族と一緒に過ごせる時間が増えています。クアオルト健康ウオーキングと組み合わせた地元の食材など健康をテーマにしたプログラムは、ワーケーションのプログラムとしても活用できます。
自然、食、伝統文化、温泉、リゾート施設など特色である農林水産・観光資源を活用し、クアオルト健康ウオーキングをはじめとする健康プログラムの提供や県内外への情報発信を実施することにより、観光客誘客、滞在時間の延伸、消費単価の向上、地元食材の地産地消の推進を図ることが狙いです。

導入自治体

クアオルト健康ウオーキングは、多くの自治体で活用されています。

  • 青森県青森市
  • 秋田県三種町
  • 山形県上山市
  • 山形県天童市
  • 山形県西川町
  • 石川県珠洲市
  • 埼玉県所沢市
  • 埼玉県横瀬町
  • 静岡県小山町
  • 岐阜県岐阜市
  • 岐阜県関市
  • 岐阜県飛騨市
  • 岐阜県白川村
  • 愛知県岡崎市
  • 三重県志摩市
  • 滋賀県高島市
  • 兵庫県多可町
  • 岡山県新見市
  • 大分県由布市
  • 宮崎県延岡市