kur + ort = kurort療養地

人生100年時代ドイツに学ぶ
新時代の健康づくり

私たちの寿命は延び続け、今では「人生100年時代」と言われるようになりました。

しかし一方で、自立した生活を送れる期間「健康寿命」は、男性は約9年、女性は約12年も短いことが分かりました。 これは支援や介護を必要とするなど、健康上の問題で日常生活に制限のある期間が平均で9~12年もあるということです。

私たちはこの健康寿命を伸ばすことを命題として、ドイツでおこなわれるクアオルトの取り組みを活用し、新しい形の健康づくりを提案しています。

人生100年時代ドイツに学ぶ

クアオルト®とは

ドイツでは、国が認定した4つの自然の療養要因で
医療保険が適用される特別な地域がクアオルトです。

クアオルト(Kurort)とはドイツ語で、クア(Kur)「治療・療養、保養のための滞在」とオルト(Ort)「場所・地域」という言葉が合わさった言葉で、「療養地」という意味になります。
ドイツでは、国が認定した特別な地域(基本的には自治体)で、次の4つの療養要因で医療保険が適用される地域のことを指します。

4つの自然の療養要因

4つの自然の療養要因

※ クナイプ式は、クナイプ牧師が、罹患した結核を自分で治癒した手法を体系化したもので、水療法・運動療法・食餌療法・植物療法・秩序療法の5本の柱になり、自然の力を利用して自らの治癒力を高める治療手法です。

日本では、ドイツのクアオルトを基本に日本の風土や文化、国民性に合わせた日本型クアオルトとして質の高い健康保養地を目指す取り組み、健康寿命の延伸、交流人口の拡大に向けたクアオルト健康ウオーキングを実施する取り組みが全国に広がっています。

クアオルト健康ウオーキング®とは

ドイツのクアオルト(療養地・健康保養地)で治療として利用されている「気候性地形療法®【地形療法(戸外の運動療法)+ 冷気と風の活用(気候の要素)】」の手法を用い、日本の気候に適合させたウオーキングが「クアオルト健康ウオーキング」です。
この気候性地形療法の開発者であるクアオルト医学の指導者であるミュンヒェン大学 医学部 アンゲラ・シュー教授を研究所ではアドバイザーに迎え品質の担保に努めております。

クアオルト健康ウオーキング®とは

アンゲラ・シュー教授

アンゲラ・シュー教授

Prof. Dr. Dr. Angela Schuh
Lehrstuhl fur Public Health und Versorgungsforschung (IBE)
Leitung Fachbereich Medizinische Klimatologie – Kurortmedizin
Ludwig-Maximilians-Universitat Munchen

アンゲラ・シュー教授
独ミュンヒェン ルートヴィヒ・マクシミリアン大学教授。人間生物学博士、医学気象学博士。同大学で公衆健康と介護・リハビリ医療研究機関の学科長、クアオルト認定委員会役員などを歴任。3 冊の専門書と250 以上の学術刊行物を執筆したクアオルトの大家。

プロフィール

歩くときのキーワード

『冷たくさらさら』『頑張らない』

気候性地形療法は、個人の状態に応じた無理のない歩行が基本です。
自分の体力にあわせて歩く速さを調整します。

『冷たくさらさら』

体表面を「やや冷える」と感じるように歩行中、主観的な感覚で「やや冷える」(体表面温度を平均2度程度下げる、左下表の温冷感覚で-1)と感じるように、袖をまくったり首元を開けるなどして衣服を調整します。時々腕に触れ、歩行中も汗が蒸発して「冷たくさらさら」な状態の肌を保つ様に歩きましょう。これにより、運動効果が増強(2倍近く)すると言われています。

平均2℃低く

『頑張らない』

自分の体力にあった歩行が重要です。はじめはゆっくり、慣れてきたら、ウオーキングの途中(主に上り道)で心拍数を計測し、以下を目安に歩く速さを調整しましょう。

運動に慣れていない人…「160-年齢」
運動を常にしている人…「180-年齢」

下り道は、心拍数にとらわれず、けがをしないように無理をせずに歩きましょう。
※血圧降下剤を服用している人は、心拍数の目安を、目標心拍数の80%~90%に減じましょう。

心拍数の目安は160マイナス年齢

クアオルト健康ウオーキングの品質担保について

高齢者を含め、参加者の安全を最優先するために、クアオルト健康ウオーキングのコース認定とガイド講習を厳格にしています。ガイド資格には主に3つのランクが存在します。

心拍数の目安は160マイナス年齢

※クアの道(健康の道)
「クアの道」は、健康の道として、ドイツのクアオルト(健康保養地)で実施されている、気候性地形療法コースの基準を踏襲し、日本の自然環境や気候、路面の傾斜や変化、安全対策などを具備した、クアオルト健康ウオーキングの専用コースです。

クアオルト・テラポイト

「気候性地形療法」を取り入れたクアオルト健康ウオーキングでは、ドイツと同様に、気候性地形療法や運動生理学、温泉療法や医学的な研修を受け、知識や技能を習得し試験に合格したガイドが案内をします。日本において、気候性地形療法によるウオーキングを先導する上記の専任ガイドを「クアオルト・テラポイト」と呼んでいます。ちなみに「テラポイト」はドイツ語で、療法士(セラピスト)の意味になります。

ミス日本みどりの女神 藤本麗華さん
2019ミス日本みどりの女神 藤本麗華さんがクアオルト・テラポイトに!

2019ミス日本みどりの女神の藤本麗華さんが、講習を受けてクアオルト・テラポイトの資格を取得しました。クアオルト・テラポイトの資格収得したきっかけなどはこちらのインタビュー記事からご覧いただけます。

インタビュー記事を見る

実践指導者

自治体に整備されたクアオルト健康ウオーキングの専門コース(クアの道)を案内できる資格です。ドイツのクアオルトで活用されている気候性地形療法を基本とし、品質を重視するため、定期的に品質をチェックし、市民の健康づくりに活用されています。

普及員
クアオルト健康ウオーキングの理解を深めるために、普及員講習を実施することがあります。クアオルト・テラポイト、実践指導者の活動とは異なり、家族や友人、仲間と一緒に歩いてコースを紹介し、地域での利用促進を目的とするものです。